2022年08月26日

庭は砂利と芝、どちらで仕上げる?それぞれのメリット・デメリット

どんな庭にしようかとパンフレットや施工事例を見ていると、砂利仕上げと芝仕上げどちらかに決めている家庭が多いことに気がつくでしょう。
どちらが良いかは家庭ごとの理想により異なりますが、それぞれの特徴を知ってから判断するのがおすすめです。
今回は、庭を砂利仕上げと芝仕上げにするメリット・デメリットについて解説します。

 

 

■庭を砂利で仕上げるメリット

まずは、庭を砂利で仕上げるメリットを紹介します。
砂利仕上げは純和風な昔ながらの庭をイメージする方が多いですが、実はさまざまなアレンジができることも知っておきましょう。

 

和風にも洋風にもできる

前述の通り、砂利で仕上げる庭は和風にも洋風にもアレンジできます。
灰色や黒の石を中心に敷き詰めながら、ところどころに大判にカットしたゴツゴツとした岩を置けば、シンプルな日本庭園風になるでしょう。
反対に白やイエローブラウンの石を中心に選択すれば、レンガカラーの外壁にも似合う洋風な庭が出来上がります。
飛び石でのアレンジもしやすく、意外とどんなシーンにも合う仕上げ方法といえるのです。

 

メンテナンスに手がかからない

砂利は一度敷いてしまえば、メンテナンスにあまり手をかける必要がありません。
定期的にイメージチェンジしたいときや、長年の使用に合わせて砂利の量が減ってしまったときなどを除き、特別なメンテナンスは要らないのです。
手軽にデザイン性の高いお庭を楽しみたい家庭が砂利仕上げを選択することが多いでしょう。

 

雑草予防になる

砂利のなかには防草効果のあるアルカリ成分配合タイプがあるため、雑草予防したい方におすすめです。
また、防草予防効果が高くないタイプのものでも、地面に直接日が当たらないことから雑草の育成を阻めます。
砂利を厚めに敷いたり、砂利の下に防草シートを敷いたりすることも可能です。
できる限り草むしりの手間を省きたいというときにこそ検討してみましょう。

 

ぬかるみ・泥はね対策になる

砂利を敷くことにより水はけが良くなるため、ぬかるみや泥はね対策として有効です。
特に人通りの多いアプローチ部分や、物干し竿・物置など頻繁な往復が予想される部分だけでも砂利仕上げにしたいと考える方は増えています。
特に目の粗い大きい砂利であればさらに水はけを良くする効果があり、石と石の間に水分を適度に保ってくれます。
暑い夏の日に打ち水したときの効果も高くなるため、おすすめです。

 

防犯対策として利用できる

人や車輪により踏まれることで独特の音を出す「防犯砂利」を使い、防犯対策にすることも可能です。
なかには掃除機レベルの大きさの音が鳴る砂利もあり、深夜や留守時にも絶大な効果を発揮してくれるでしょう。
防犯砂利は防犯のためだけに使われるものではなく、家のアプローチ部分に敷いて早めに来客を感じ取りたいご家庭が選択することも多いでしょう。
来客頻度や隣家との距離感を視野に入れながら選択すれば、思わぬ部分で利便性を感じることになりそうです。

 

■庭を砂利で仕上げるデメリット

反対に、庭を砂利で仕上げるデメリットを解説します。
一見メリットの多い砂利仕上げですが、なぜ他の手法にする方がいるのか探っていきましょう。

 

車輪の通行を妨げる場合がある

ベビーカー・車椅子・荷物運搬用の一輪車など、車輪の通行を妨げる可能性があります。
乳幼児や高齢者など揺れに配慮したい人が家族内にいるときや、農作物・精密機器など傷つけたくないものがよく出入りする家庭では避けておいた方が無難かもしれません。
そのような場合はなるべく目の細かい砂利を使ったり、人が通る場所のみ石畳にしてその周辺を砂利仕上げにしたりすることがおすすめです。

 

素材次第では高額になりやすい

選ぶ砂利や敷き詰める範囲次第では、高額になりやすいことがデメリットです。
広い庭の場合1トン単位の砂利を必要とする可能性もあるため、事前にコストを試算しておく必要があります。
もちろん比較的安価かつメンテナンス要らずの砂利もあるため、種類豊富に取り扱う業者に相談し、複数の見積もりを出してもらうことが近道です。

 

■庭を芝で仕上げるメリット

次に、庭を芝で仕上げるメリットを解説します。
緑が多い自然かつ開放的な印象にしたい方は、芝仕上げを選択してもよいでしょう。

 

子どもやペットが遊びやすい

クッション性があり手触りがふわふわしているため、子どもやペットが歩きやすいことが最大のメリットです。
誤って砂利を飲み込んだり、転んで顔を切ってしまったりするリスクも少なく、安心して見守れます。
ベビーカーなども通りやすく、移動に手間取ることもありません。
大人も足を取られることなく歩けるため、庭でバーベキューや趣味を楽しみたいときにもおすすめです。

 

夏に涼しさを感じやすい

緑の芝生は直射日光を吸収してくれるため、夏に涼しさを感じやすくなります。
砂利の場合、光を反射させてしまってまぶしく感じる場合があるため、方角や日の当たる角度次第では照り返しが弱い素材を選ぶ必要があります。
芝生であれば照り返しを気にする必要もなく、体感温度も少し抑えられるのです。
暑い時期にはできるだけ涼をとって過ごしたい方や、中庭など家の中心に庭を置きたい方は芝生を検討してもよいでしょう。

 

天然芝・人口芝の選択ができる

一言で芝生といっても、天然芝・人工芝などさまざまなタイプから選択できます。
天然芝はコストを安く抑えやすく手触りが柔らかいというメリットがあり、四季を感じられる見た目を重視したい方におすすめです。
人口芝は比較的お手入れに手間がかからず、年間を通して青々とした姿を楽しめるため機能性を重視したい人向きといえるでしょう。

 

■庭を芝で仕上げるデメリット

反対に、庭を芝で仕上げるデメリットを解説します。
ほとんどの方はメンテナンスを懸念点とするため、事前にイメージとのギャップがないか調べておくことが大切です。

 

定期的なメンテナンスが必要

特に天然芝の場合、雑草の処理や草のカットをしなければならずメンテナンスに手間と時間がかかります。
夏は草が伸びやすいため、2~3週間に一度草刈りをしなければいけないときもあるでしょう。
若いうちは自分で手入れできても、家族が増えたり年を重ねて体力が下がってきたりした場合、業者を呼んで手入れしてもらうためにコストがかかることも考えられます。
メンテナンスの頻度は事前に調べ、どこまで手が回りそうかイメージしておきましょう。

 

草枯れ・経年劣化が起きる

草が枯れたり経年劣化したりすることもあるため、数十年という長期間で使えない可能性が高いことも覚悟しておきましょう。
枯れたまま放置すると庭が荒々しい印象になってしまいやすく、いかにも「手入れの行き届いていない庭」状態になってしまいます。
丁寧にメンテナンスしていても十何年と時間が経つことで、夏真っ盛りな時期でも青々しさがなくなってしまうことも考えておきたいポイントです。
そのタイミングで砂利などに敷き替えることもできますが、ずっときれいな芝を保ちたいのであればそれなりのメンテナンスを要します。

 

 

■まとめ

砂利と芝生には、それぞれメリット・デメリットがあります。
特徴を理解し、生活スタイルや理想に合うのはどちらか検討していきましょう。
造園資材館では、「まだどのスタイルにするか決めきれていないのでアドバイスしてほしい」という相談も受け付けています。
庭の仕上げについてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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